光線治療その2
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光線治療その2

2014年09月27日(土)10:47 AM

今年の春から導入した、キセノン光による光線治療においての効果についてお話したいと思います。約半年間の実績としては、ほぼ毎日2~3件(多い時で5件以上)の動物たちが治療に来院しています。
もともと決まった効能がないので、私自身が「効果が期待できる」と感じた時に使用しておりますので、以下の話はいわゆる「エピデンス」に基くものではありません。

症例実績
   外傷、骨折、脱毛、皮膚炎、骨格や神経の疼痛緩和や回復、顔面神経麻痺、便秘、胃腸うっ滞に伴う疼痛緩和、胃腸の運動改善(食欲増進)、術後の治癒促進、
   床ずれ、外耳炎など血行改善により症状が良くなると感じたもの

以上の症例に使用いたしました。特に椎間板ヘルニアなどの神経疼痛緩和には有効性が高いと感じます。
そんな中で、ナルホドと思える効果を感じたのは慢性的な外耳炎で、耳の皮膚が肥厚してしまい綿棒も入らないくらいに耳道が狭くなってしまったワンちゃんに週2回、約3ヶ月間の治療で綿棒が楽に入るくらい腫れが引きました。特に夏場は耳の悪い子には最悪の季節ですが、今年は痒みがほとんどなく快適に過ごせたそうです(写真を撮ってないのでヘタな言葉でしかお伝えできないのが残念です)。その子は現在も週に1~2回のペースで治療しています。
膝と股関節を痛めてレーザー治療をしたワンちゃんが回復したのち、今では月に1回散歩の途中にレーザーをあてに来ることもあります。

治療方法

軽度椎間板ヘルニアなどを例にとれば5分~10分の照射で初期は週に3回以上、状態が良くなってきたら週に1~2回くらいでいいのかなと思っております。また照射する回数が多いほど、治療反応も良いと感じるので毎日通院される方も多くいらっしゃいます。
厳密に何回、何分というのはないので、オーナー様の都合で治療頻度を調整できるのもメリットの一つです。

エピデンスに基いておりませんので抽象的な表現しかできませんが、皆さん「なんとなく良くなってきてる」とか「気持ちよさそうにするから」とか、治療を受ける動物が嫌がることがないのが最大のメリットかもしれません。
治療費は大体800~1200円程度です。疑問や質問がありましたら気軽にお尋ねください(分かる範囲でお答えいたします)。



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