熱中症
トップページ
> 熱中症
熱中症
2014年07月12日(土)10:48 AM
今年も暑くなりそうです。
熱中症に関しては、皆様もいろいろな知識をすでにお持ちかと思いますが
ここでは、熱中症になってしまった、あるいは熱中症かもといった時の簡単な対応について話したいと思います。
熱中症になると、グッタリする、呼吸が荒い、意識がもうろうとしている(呼びかけに反応しない)、体が熱いなどが多く見られますが
そんな時は、速やかに体温を下げることが重要です。
方法は
体を覆うくらいのサイズのタオルをかけて、その上から水をかけること。(顔にはかけないでください)
用意ができれば、首の周りや脇、股の間に保冷剤などをあてる。
扇風機などで風を送るのもいいでしょう。
獣医師の診察を受けるまでの間に、この処置ができるのとできないのでは予後に大きな差がでます。
先日、熱中症になった子が来院しました。
来院時、体温42.5℃、上記の処置を行って1時間後には38.2℃まで下げることができました。
(41.1℃以上の発熱は体にとって有害な発熱で、何が何でも下げないとなりません)
幸い飼い主さんが異常に気付くのが早く、2日後には元気に退院できましたが
もう少し遅かったら危険な状況だったと思います。
日が暮れてもアスファルトの上はとても熱くなっています。
肉球のやけどもおこすことがあるので散歩の時間にも気をつけてください。
写真のフレンチブルドックのように、短頭種は鼻腔が狭くなっている子もいます。
イヌは呼吸で体温調節を行っているので、このような子は特に注意が必要です。
鼻腔を見て、狭くなっているようなら獣医師の診察を受けてください。
« 療法食(治療用フード)について | 食欲の低下 »
過去の記事
森田動物病院
モバイルサイト